スタンド花を贈る際のマナーとは?注意点や最適なシーンを解説

お祝い事から葬儀式までさまざまな行事に使用されるスタンド花ですが、贈る際にいくつかマナーがあることをご存じですか?

マナーを確認せずにスタンド花を贈ってしまうと、意に反して失礼にあたることもあり、受け取ってもらえなかったりするケースもあります。

本記事では、スタンド花を贈る際の7つの注意点に触れながら、マナーについて解説します。

さらに、ぜひスタンド花のギフトを検討してほしい、おすすめなシーンも紹介しますのでぜひ参考にしてください。

スタンド花とは?

スタンド花とは、容器に入った吸水性スポンジにさまざまなお花をさしてアレンジし、特別なスタンドにのせて飾るフラワーギフトの一つです。

花束にはない迫力のある華やかさを持ち、お祝いのシーンではもちろん、お悔やみのシーンにお供えするお花にも選ばれています。

1段のスタンド花なら安価なもので10,000円〜購入できますが、一般的にはお祝いやお供えにふさわしい相場でスタンド花を用意する方が多いです。

例えば、開業や開店祝いでは10,000円〜15,000円、供花の場合は15,000円〜20,000円、ライブや公演などへの贈り物に検討する場合は20,000円〜30,000円の予算が相場となっています。

スタンド花を贈る際の注意点

スタンド花は、お祝いやお悔やみなど特別なシーンに贈るフラワーギフトの一つであり、相手に対して失礼のないように気をつけるべきマナーが存在します。

そのマナーを守るために知っておきたい注意点には、以下のようなものがあります。

  • 贈る場所の確保をする
  • 置くスペースを確認する
  • 贈るタイミングを確認する
  • 注文はできるだけ早めに行う
  • 回収まで行ってくれるか確認する
  • 赤一色にすることは避ける
  • 立て札は必ず用意しよう

それぞれについて詳しく解説しますので、スタンド花の利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

贈る場所の確認をする(贈ってもいいか確認する)

スタンド花を贈り物として考えている場合、まず届けたい相手に連絡をして、事前に贈る場所を確認してください。

贈り場所を間違えないようにするためだけでなく、花屋にスタンド花をオーダーをする際にその店の配送圏内にあるかを確認する意味もあるため、事前にきちんと確認する必要があります。

同時に、そもそもスタンド花を贈って良いかをどうかを確認しておくことも忘れてはいけません。

スタンド花は大きなフラワーギフトであり、場所によっては置くことが難しかったり、邪魔になったりする可能性があります。

相手に迷惑や不便をかけないようにするために、贈る前に相手に確認することが一つのマナーとなっています。

置くスペースを確認する

スタンド花を贈る際は、置き場所にどれほどのスペースがあるかを確認することも重要です。

単に「置けるか置けないか」だけでなく、高さや幅などの細かい確認もお願いし、十分な空間があるかを丁寧に聞いておくことをおすすめします。

スペースの確認は相手に少し手間をかけさせることになりますが、贈るスタンド花のサイズを決める重要なポイントであり、より美しく飾ってもらえるでしょう。

贈るタイミングを確認する

スタンド花を贈るタイミングは、一般的にイベントを行う日の前日か、その当日が無難とされています。

ただし、これは一般的なマナーであり、イベントによって最適なタイミングは異なります。

そのため、贈るタイミングについては、贈りたい相手に確認するのがおすすめです。

あらかじめ日時を決めておけば、忙しいさなかに相手の作業を中断させることがありません。

また、設置スペースの指示も仰ぎやすく、スタンド花の配送や設置を請け負ってくれる花屋や配送会社に迷惑をかける心配も少なくなるでしょう。

注文はできるだけ早めに行う

スタンド花を検討する際は、贈る場所、置くスペース、そして配送のタイミングの確認ができたら、できるだけ早く注文を行いましょう。

スタンド花は大きな商品となるため、花材の確保やアレンジメントには時間がかかります。

また、指定した日時に配送できるスタッフを確保する点においても重要となるためです。

特に大きなイベントの場合、近隣の花屋にオーダーが殺到し、注文できないケースもあるかもしれません。

人事異動や卒業式など、フラワーギフトが人気となるシーズンも予約枠が埋まりやすい点に注意が必要です。

回収まで行ってくれるか確認する

スタンド花を取り扱っている花屋は通常、回収までのサービスを提供していますが、その際に条件が設けられていることがよくあります。

例えば、自社が配送可能なエリア内のみ、配送可能なエリア内の一部のみ、指定した時間に回収できる場合のみなどです。

もし花屋に回収してもらえない場合は、贈り主が回収しに行くか、または贈られた相手が処分しなくてはいけません。

せっかくの贈り物が思わぬ手間とならないように、花屋にスタンド花を注文する際は、まず回収について質問しておくと良いでしょう。

また、回収してもらえる場合は、有料か無料かも確認しておくことをおすすめします。

赤一色にすることは避ける

スタンド花のアレンジは、使用するお花やカラーをある程度指定できますが、赤一色にすることは避けたほうが良いケースがあります。

赤色は赤字や火事、火災を連想させる色とされており、店舗の開業やリニューアルなどのお祝いにはふさわしくないためです。

赤一色の情熱的で高級感のある雰囲気がふさわしい場面もありますが、全体を赤一色でまとめるのではなく、ポイント使いに留めておくのが良いでしょう。

立て札は必ず用意しよう

スタンド花を贈る際は、立て札をつけることが一般的なマナーとされています。

花屋にスタンド花を注文する際には、立て札の有無を確認し、もし作成可能なら「祝〇〇」の冠文字と、「〇〇様」の贈り先名、そして贈り主の名前を明記してもらってください。

冠文字の書き方に悩む場合は、お祝いの内容や用途を伝えることで、花屋の方からいくつかの案を出してもらえるはずです。

もし花屋で立て札の取扱いがない場合は、ご自身で用意しましょう。

スタンド花が活躍するシーン

スタンド花マナー②

以下に取り上げるシーンでは、スタンド花が活躍します。

  • 店舗の開店祝いやリニューアル
  • 推しのライブやイベント
  • 発表会や展示会

どのような効果が得られるのかにも触れながら、おすすめシーンについて解説していきます。

店舗の開店祝いやリニューアル

スタンド花はその大きく華やかな印象から、店舗の前に配置することで通りがかる人々の注目を集めます。

印象が強く残ることから、贈ったスタンド花が新たな来客を引き寄せる手助けとなること間違いありません。

また、スタンド花には名前を添えることができるため、ご自身がお店を経営していたり、企業名や法人名を掲載する場合は宣伝効果にもつながります

また、その名前が新店舗に興味を持ってもらうきっかけともなる可能性もあるでしょう。

推しのライブやイベントごと

推しのライブやイベントにおいては、スタンド花を贈ることで応援する気持ちを直接伝えられるだけでなく、その場の雰囲気を一層盛り上げるのにも一役買ってくれます。

特にグループの一員を推している場合は、他のメンバーとの差を付け、特別人気があることを印象付けることもできるでしょう。

ライブやイベントの場合は、バルーンやイラスト、写真などを織り交ぜたアレンジメントも検討して、一目置かれる贈り物を目指すことも可能です。

発表会や展覧会

発表会や展覧会にスタンド花があると、雰囲気がとても華やかになります。

スタンド花がイベントに上品で美しい雰囲気をもたらし、参加者や来場者に特別な感動や印象をもたらしてくれるでしょう。

発表会や展覧会は、ライブなどとは異なり、落ち着いた雰囲気や上品な雰囲気が求められやすく、周りとの統一感も重要視されやすいです。

そのため、お花に胡蝶蘭をポイント使いしたり、白基調にしたりと、イベントの雰囲気に合うスタンド花を用意する点に注意してみてください。

スタンド花を贈るときは相場も変えよう

スタンド花を贈るときは、贈る相手や場面によって相場を考えましょう。何を祝うためのスタンド花であるかによって相場を変える必要があります。そうすることによって、より場面に合ったスタンド花を贈ることができます。ここでは、スタンド花を贈ることの多い「開店・開業祝」「楽屋見舞い・ライブイベント」「葬儀式」の場面ごとに、相場を紹介していきます。

開店・開業祝い

「開店祝い」「開業祝い」といった、物事の始まりをお祝いするスタンド花の場合、5,000円から50,000円とかなり幅のある金額が相場になります。なぜ、このように大幅に差が開いているかというと、スタンド花を贈る相手によって金が変わるからです。

友人・知人の場合5,000円〜が相場でしょう。相手との関係が親しいほど値段は高くなる傾向にあります。これは、親戚関係でも同じです。

しかし、取引先など企業でスタンド花を贈る場合は、最低でも10,000円のものがおすすめです。特に取引が多い相手などは50,000円のスタンド花を贈ることで、一目置かれる贈り物となるでしょう。

楽屋見舞い・ライブイベント

楽屋見舞い・ライブイベントといった場面に贈るスタンド花の場合は、おおよそ15,000円からが相場といわれています。舞台やライブの成功を祈って贈られることが多いため、大きく華やかなものが良いでしょう。また、ライブなどはメンバーの誕生祭で贈られることもあります。こういった祝い事の場合、お花だけではなく風船などといった小物で、さらにアレンジされているものが人気です。そういった場合は30,000円が相場になっています。

葬儀式

お祝い事に贈られるイメージですが、スタンド花は葬儀式にも贈ることができます。こういた場合は「供花」として扱われます。5,000円から20,000円ほどが相場となっており、こちらも贈る相手によって相場が異なりますが、葬儀式の場合は失礼が無いように、10,000円から選ばれることが多いです。関係が深いほど高価なスタンド花を選ぶのがマナーといわれています。

まとめ

スタンド花を検討する際には注意すべきことがあり、マナーを守って贈ることが大切です。

まず確認すべきことには、以下の三つがあります。

  • 贈る場所(贈ってもいいか)
  • 置くスペース
  • 贈るタイミング

確認が取れたら、スタンド花を取り扱っている花屋を探し、できるだけ早く注文しましょう。

この際注意すべき点は以下の三つです。

  • 回収まで行ってもらえるか
  • 立て札をつけられるか
  • 赤一色にしない

スタンド花はサイズが大きくて迫力があり、その場の雰囲気を華やかにしてくれるフラワーギフトの一つです。

店舗の開店やリニューアルなど、お祝いのシーンをより一層盛り上げる贈り物として、スタンド花の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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